デキゴト✖️ドウサ
ムウ

パチン 割り箸割って
食べ物を運ぶその手が
途中で止まる

カキカキ シャーペンの芯出して
罫線に沿うように走らせるその手が
途中で止まる

カタン 遮断機は下りてきて
全てを振り切るようにここまで来た その足が
途中で止まる

舞い込む 出来事のように
それはまるで初恋のように
待ち焦がれた 報せのように

それは 私の前に現れて
私の何かを変えて 時に奪って消えてゆく
残像さえも残さずに

いつもそれは突然に


自由詩 デキゴト✖️ドウサ Copyright ムウ 2018-03-17 12:19:28
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