リジー
1486 106

真っ黒な廊下を歩いていた
ボロボロのテディベア抱えて
窓を開けろと風が叩くから
外の方は見ないようにした

爪先立ちでドアノブに手を掛けて
飛び込んだ部屋には二つの寝息
気が緩んで思い切り泣き喚いたら
暗闇の中髪の毛を優しく撫でる手

ライトが点いて部屋中を照らした
ベッドに潜ってそのまま夢の中へ

おやすみなさい目を閉じたなら
もう怖い夢は見なくて済むよう
この手は繋いでいてあげるから
何もかも忘れて眠りなさい


自由詩 リジー Copyright 1486 106 2018-02-22 21:53:19
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