中庸の歓喜
ひだかたけし

憧れと郷愁の感情は
対象を全く欠いたままに
どうしようもなく湧きあがり
魂の奥処に垣間開く
渦巻く宇宙の輝きの余韻
響き木霊し流れ出す

そうしてまた、

森羅万象と繋がり合う
止めどもない嗚咽は
ひたすら歓喜に貫かれ
独り在ることの祝福を
輝きの木霊に刻印する

対極を生き体験し、
中庸を人が見い出すならば。




自由詩 中庸の歓喜 Copyright ひだかたけし 2017-10-12 20:46:24
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