孤独とコーヒーと
無限上昇のカノン

朝一番の太陽が部屋を黄色く染め上がる
眩しさに眩暈を覚えながら
コーヒーをいれる
簡素な朝食
これが孤独の始まりの儀式

誰も振り向いてくれないのは
自分のことで精一杯だから
余裕がない人には仕事の指示を仰いでも無駄
自分の頭で考えるんだ
オフィスの窓はブラインドが下ろされ
太陽光は入ってこない
コーヒーの味も分からない

時間通りに仕事を終えても
理由をつけては帰ろうとしない
さっさと席を立って
夕日を浴びよう
街をオレンジ色に染め上げて
水平線の向こうに消えてしまう前に
今日1日の戦いを褒めてあげても罰は当たらない
孤独な1日が終わろうとしている

1人でいることは
案外 孤独ではなく
友人たちに囲まれている方が孤独感を覚えたりする
なるべく他人と関わらないで
1人の時間を大事にするんだ
夜のとばりはすぐに降りてきてしまうから
馬鹿騒ぎするのもいい加減にして
アルコールよりもコーヒーを飲みたい


自由詩 孤独とコーヒーと Copyright 無限上昇のカノン 2017-09-28 19:19:49
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