破滅
草野春心



  やさしさが
  夢のかげになって
  ぼくをとおりすぎた

  にわか雨がふる
  じき 夕暮になる
  街がせわしなくなる

  この時を忘れられないかもしれない
  つぶれた 羽虫のように ぼくは
  きみを好きになった




自由詩 破滅 Copyright 草野春心 2017-09-23 20:24:02
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
春心恋歌