『私は私の神様になる』
座一



苦しくて苦しくて
もうここにはいられないと思った時
見あげた空に、火の鳥が飛んでいた


あの鳥は私に見せたのです
すべてをまばゆい光で 照らし
この世こそが 天国だということを


となりを見れば天使はいるし
手を伸ばせば温かい手はあるし
食べたいもの、可愛いと買ったもの お気に入りの服たち
気付けば好きなものに囲まれているよね
これって うれしいし 楽しいし 幸せだよね


きっとこの人生がつらかったのは
私が選ばれた人だからだ
辛いことに耐えられるだけの力を持っているから
当然乗り越えられるよねって思ったんだよね神様


人は誰だって
自分で発光できるんだ
誰かが照らしてくれるのを待つより
まず自分が輝いて あたりを照らし出そう
私は私の神様になる
私を守り 私を愛し 私を救うんだ


私は私の神様になる
誰もいなくなったって 私だけは絶対に見放さない存在になる
一番近くで 愛をうたう
一番近くで 孤独を包む
一番私をあきらめない
私の幸せを一番 あきらめない存在になる


私が倒れてしまうなら
倒れながら私の中で 嘘でも愛を唱える
私が恨みつらみを吐きそうになる時
私の口をぎゅっと優しくふさぎ
代わりに嘘でも愛を唱える


私は私を尊重する
誰に軽ろんじられても 誰よりも重んじる
私の命は私が守る
いくら引っこ抜かれても 生きる希望を 何度だって植えつける


私は私の神様になる
自分に命の合格通知を送り続ける
私が私の神様になる
私が私を認められる日まで









自由詩 『私は私の神様になる』 Copyright 座一 2017-08-27 16:50:41
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