別れ
Lucy

遠く轟くのは雷鳴
それとも記憶の彼方の爆音

或いは過ぎ行く夏の
名残の花火

下駄を穿いていた
裸足のくるぶしを
風がくすぐり

バッタが跳ねる草の道

また明日遊ぼうねと言って
別れた

短い浴衣
柔らかい帯

高い声音で風にそよぐ
こども盆踊り

しゃんこしゃんこしゃんこ
しゃしゃんがしゃん


雲の向こうで
どろどろと
低い音が轟く






自由詩 別れ Copyright Lucy 2017-08-24 13:53:39
notebook Home