滅び
草野春心



  かたい骨のなかの
  やわらかい骨にふる
  いっしゅんの雨にうたれて

  街はくずれた
  犬たちはしんだ
  わたしがほろびた
  そうして きみへの優しさが
  只の悲しみになってしまった



自由詩 滅び Copyright 草野春心 2017-07-15 23:56:35
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