どこにある未来
電光石火

どれだけの道をあるいて
高く飛んで
転がって
どろだらけになっても
高く飛びたくて

もっと崇高な未来を
もっと美しい自分を

わかっている
わかっている
わかっている
わかっている
わかっている

でも傷つけて
やさしさの意味が
強さの意味が
がらんと音を立てて

見えないふりをして
見えないふりをして
見えないふりをして
見えないふりをして
見えないふりをして

ずっと見続けていたつもりになって

まだ先にある未来を
まだまだ足りないなにかを
また探して
どろだらけになって
生きている自分に気づいて

これが人間なのか
これも人間なのか
なにが人間なのか

前を見て歩く
ただそれだけ
たまにつまずく
この先もきっと

どれが人間なのか


自由詩 どこにある未来 Copyright 電光石火 2017-07-11 01:34:25
notebook Home 戻る