小さな溜め息といっしょに吐き出す
貴女への恋は
あと何度の二酸化炭素にすればいいのでしょうか

小さく繰り出すつま先は
貴女との距離を
あと何歩で埋めてくれるのでしょうか

辛くもない
悲しくもない
ただ嫌だな
なんて
このわがままを聞いてくれる人に
僕は恋をすることができるのでしょうか

小さな恋を知った僕の時間を
貴女は知っているのでしょうか

小さなこの問いを
貴女は覚えていてくれるのでしょうか

貴女は誰に恋をしているのでしょうか

この言葉をウタにしたとき
貴女は気づくのでしょうか
さよならが僕を傷つけて
またねが僕を撫でたことを

小さな嫌が積まれて
小さな恋より背伸びして
失恋として崩れるとき
貴女のまたねが竦んでしまうのなら
僕はこの溜め息を飲み込み
息を止めましょう
だからまたねを約束してはくれないでしょうか