コンソメキューブ
朝焼彩茜色

冷蔵庫をいつもの如く勝手に開け
これおいしー?とコンソメキューブを持って聞く

これはそのまま食べられないよと言っても
好奇心の悪質は止まるはずがない

ダメダメダメダメ!
カンシャク
ダメダメダメダメ
カンシャクを繰り返す

悪質好奇心の舌がびりびりしてうぇうぇうぇと
初めての離乳食を口に入れた時の顔の様になった

 まだ幼い表情を見つけた


私も昔 母にご近所さんにコンソメをもらって来てと
頼まれたことがある

それはキャラメルにしか見えないもので
私はそれを素直に食べた


自由詩 コンソメキューブ Copyright 朝焼彩茜色 2017-05-23 15:56:52
notebook Home 戻る