驟雨
umineko
あなたの傘は
少し小さく
私は少し
はみ出してしまう
私は誰かの
傘を求める
心地よい
雨音を聞く
あなたの傘は
同じ角度で
いつでも
そこに咲いている
私は
そこに潜り込み
遠い異国の
雨音を聞く
いつも
どこかが濡れていて
肩先だったり
足首 あたりか
人生は旅なのだ、
と
どこかで聞いたことがある
私は
小さくかぶりを振って
私に
旅などありません
私にあるのは
ただの雨です
冷たく濡れる
遠い空です
自由詩
驟雨
Copyright
umineko
2017-04-11 22:04:45