わたしの理想
星丘涙

わたしの理想は・・

たとえば・・
あの白いばらの花弁かもしれない
はかなく淡く美しい・・・
いや、

そう・・
あの紺碧の海だろう
やわらかく包みこみ癒してくれる
聖母のふところ・・・
いや、

きっと・・
黄昏に滲む橙色の夕空
とまどい揺れて
恋する乙女を映す・・・
いや、

いつもの・・
夏の青い闇に決まっているだろう
くすぐり触れて
肌にとけてゆく・・・
いや、

いがいに・・
空に伸びる冬枯れの枝だと思う
哀しみ見とれ
つい立ちどまるってしまう・・・
いや、

やはり・・
満天の星空なのかなあ・・
数えても数えきれない
夢をさがせる
まるで天国のよう・・・


つまり・・
それは
いつまでも憧れてやまない
瑞々しく若い心だ。




自由詩 わたしの理想 Copyright 星丘涙 2017-03-15 18:09:20
notebook Home 戻る