ここから空とします
黙考する『叫』

すぐ近くにあるのに、この手じゃ掴めない

あんな傍にあるのに、この高さじゃ届かない

見えるのに掴めない あるのに届かない

むず痒い思いをするのなら

この手が届かなくなる その先を

そこから先を 空とします

青い空も 白い雲も

見えるのに 掴めやしない

夜の月も あの星も

手を伸ばしても 届くことはない

そんなものだと思い込めば

きっと少しは楽になれるかね

空を見て 空になった気分みたいになれば

身の周りも少しは軽くなるかね


ひとまずここから空とします

いったん心も空にします



自由詩 ここから空とします Copyright 黙考する『叫』 2017-02-24 21:15:47
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黙考する『詩』 Part.2