余命宣告
朧月

いつの時代に戻りたい?
まるで魔法使いのように君はきいた
あなたは?
そうきけなかった
できもしないことについて
私たちは真剣に悩みあった
遠回りをするように時間を過ごし
互いが痛い部分を少しだけ癒した
いつか名前がよばれ
君が遠くへいってしまうことを
私たちは知っていた
過去へ戻りたい
たとえ二人が出会っていなかったとしても
それからはじめる未来がかえられることを
今の私たちなら知っているから


自由詩 余命宣告 Copyright 朧月 2017-02-17 11:05:15
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