誓い
葉leaf


人のいない真昼
都市は連帯に悶えていて
都市の配管の末に一滴の誓いが芽生える
真昼の誓いは沙漠へと向かい
死の永続性を砂に誓う

涸れ果てた湖を
野獣の群れが飛び交っていく
無限に広がる誓いを残しながら
湖の誓いはほどかれて
物質の未練を救済していく

過ぎ去った夏
誰かの足音が愛に満ちていて
他の誰かに複雑な誓いを残した
誓いを解き明かすのは不可能で
夏はもはや過ぎ去ることがない



自由詩 誓い Copyright 葉leaf 2017-02-13 05:15:12
notebook Home 戻る