ある夜を超えて
鷲田

崖の端に立たされた時の恐怖と不安は
創造的な星の輝きに照らされる
真夜中の暗闇と孤独
ただ生き抜くために与えられた
変化という自己改革

崖の下にある海は
蒼さを忘れ、空の色と呼応している
生命の躍動はすっかり眠りにつき
私の呼吸が静寂の中に響く

いっそこのまま落ちていこうか
勇気とは覚悟を起点とした一つの行動
動かなければ何も始まらない
痛さが脳の神髄に到達する頃
光りがそっと微笑んでくれる

朝の詩はメロウな爽やかさを歌う
暗闇の中、孤独に頷いた夜の言語を
そっと癒してくれる

さあ、始まりだ
下にある海は潮の息吹と風を取り戻した
落ちていく覚悟で
私はあなたを呼び始める
私はあなたに会いに行く


自由詩 ある夜を超えて Copyright 鷲田 2017-02-12 16:40:46
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