熱望
ヒヤシンス


 神々の祈りに私が微笑む時、ああそれは幻か。
 煙草の煙に佇む旅情、今は健気にその花を咲かせるがよい。
 苦痛にも耐えてきた魂。
 すべてが浄化される時が来たのだ。

 清い水の流れに鴨はその翼を休める。
 私は涙を飲んで一息にこの胸を引き裂く。
 鮮血が辺りに飛び散り、私は私の唄を読む。
 綺麗事では許されないのだ、ああ魂よ。

 この水のような清さが欲しい。
 本当は欲望に塗れているのだ。
 穢れた血潮はすべて流れた。

 私の神よ、頷かれよ。
 もう良いと言ってくれ。
 幻は真実となり、この空へと舞い上がる。


自由詩 熱望 Copyright ヒヤシンス 2017-02-11 04:45:08
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