新聞記者が残そうとしたメモ
りゅうのあくび
厳冬の足跡が消えるだけで
乾いた夜空ではきしむ靴音も
かすれて響きはしない
遠隔地から丸聴こえである
嘘発見器の警告音がする
その信号音の哀しい振動は
或る謎を解く鍵なのかもしれない
ちょうど今しがた
それらの信号音には
冬風に似た異音のような強度がある
すでに本姓本名不明の
日本国籍の人間が或る顔を
伏せた写真が手元にさえも見えていた
誰かのCodeNameが
何故か日本国籍であるにもかかわらず
異国の名前を通称しているだけではない
きっとここでは足跡がつかない
CodeNameでのTextsの流通が
隠れていると推定してみる
詩人たちには
それぞれCodeNameがある
やはりここに詩集を生み出す
Systemがあることは
読み手と書き手の人間にとっても
自然な理由だけではなくて
極めて不自然な理由もあるかもしれない
Textsの値段が暴落しているのにもかかわらず
特定できない受注先も
発注先ですらやはり多すぎる
Textsの流通については
読み手と書き手で相場が
釣り合うはずなのにもかかわらず
相変わらずTextsの価格は低廉過ぎる
例えば自費出版とか発注額などが
大きい場合でBusinessにとっては
やはりその差分は不自然なほど
中間業者の巨額の利潤としてあるだろう
賭け事の対象として
そもそも詩作について
見なされはしないけれども
詩人たちが残すメッセージが
オブラートに包まれたまま
何らの詩集はまず機密などではないとすれば
秘密の足跡でもあることもわかる
すでに誰しもの詩人の足跡は
例えば何らの詩集を描こうとした
誰かの筆跡でしかなかったとしても
そんな足跡の意味などは
きっと謎めいたものかもしれない
詩人たちのSecretsBootsとは
恋を伝えながら愛を話そうとする
HoneyTrapに用いる
スパイの偽靴でもあるだろう
「チューリップ・バブル」とすら
呼ばれる経済現象があるだろう
仮に健気に咲く花として詩があるとしようか
それらには読み手と書き手
それぞれの立場で効用が違う
読み手の側にとってはただ同然の詩集は
やはり花壇に咲く
たくさんの花束が咲く風景みたいでもある
もちろん無から有が生まれはしないわけだが
ただ同然でその花畑を
見ることが出来るわけでもある
書き手は苦労しながらで
自己満足であったにせよ
花壇に詩集の花束を咲かせたとしよう
詩人たちのSecretsBootsとは
農民の偽靴でもあるだろう
「流動性の罠」とすら
呼ばれる経済現象があるだろう
仮に詩集が商品でもあったとしようか
しかしながら或る特定の商品について
その価格がゼロに近いほど
投機的な価値が無限に上昇するという
それを知る中間業者の立場があるかもしれない
読み手にもその類での人間がいるはずである
ただより高いものはないということが
事実だとした場合に高度情報化社会について
やはりリサーチベースでも
ある商品の広告的価値は
ゼロ水準で保たれるのだろう
その方が書き手の商品の広告的な価値が
一方で無限かつ不健全にも
期待値が上昇するだろう
詩人たちのSecretsBootsとは
商人の偽靴でもあるだろう
「神の見えざる手」とすら
呼ばれる経済現象があるだろう
やはりリサーチベースで
足跡の付かない取引が
臨まれていると
考えた方が良いかもしれない
まるで丁々発止でもある
この程度の推定で済めば
まだ良いほうでもある
本当はCodeNameだけを名乗るやり取りで
ただより高いものはないとして
誰かが中間業者を語り
出来る限り足跡を付けずに
どうしても安直なSystemが
管理的な競争原理を付ける限りで
情報を卸していることに
関与するのであれば
暗躍する中間業者によって
ネット詩壇に対しては
情報の或いは文化の搾取が起こっているだろう
詩人たちのSecretsBootsとは
実のところ
詩人の偽靴でもあるだろう
wikipedia参照;詩作中にある経済学用語
※チューリップ・バブル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%96%E3%83%AB
※流動性の罠
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%81%E5%8B%95%E6%80%A7%E3%81%AE%E7%BD%A0
※神の見えざる手
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%96%E3%82%8B%E6%89%8B
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