踏草する
水菜
踏草する
踏草する
迷いのなかを
踏みつける 踏みつける
それは、私の自我であったり、
それは時に、私の誇りだったり、
それは時に、私のちいさな優しさだったりする
踏草する
踏草する
空から細い雨がおちて、
私の踏みつけた葉の上にこぼれおちる
それが、なぜだか、かなしくて
かなしくて、かなしくて
私は、そこに立ち尽くす
細い雨は、まるで私を責め立てているようで
私は、そこに立ち尽くす
自由詩
踏草する
Copyright
水菜
2016-12-26 00:38:43