黄昏る
吉岡ペペロ

霜降りた田園のあとかたに

朝日の残滓が

それは早すぎる追憶

天涯より撃ちつけられる萎び

もう戻れない日々のなかにいる


最初からなければ良かった原発

誰にでもある懐かしいメロディ

理想や未来に

焼け石に水なのに粛々と生きる

少年時代という箱の中で黄昏る


霜降りた田園のあとかたに

朝日の残滓が

それは早すぎる追憶

天涯より撃ちつけられる萎び

もう戻れない日々のなかにいる










自由詩 黄昏る Copyright 吉岡ペペロ 2016-12-17 22:45:21
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