加齢臭もない
吉岡ペペロ

緑をうしなった銀杏の葉っぱは清洌だ

黄色くてとうめいだ

西側の窓が額縁になって

たわわな銀杏が一枚の大きな絵のよう

風が吹くたび

朝の掃除の大変ばかりを考えてしまう

金もひととしての信用も

社会的立場も加齢臭もないおっさんだ


ちっぽけなおっさんだ

12月11日が来ると

ちっぽけなおっさんだ


緑をうしなった銀杏の葉っぱは清洌だ

黄色くてとうめいだ

西側の窓が額縁になって

たわわな銀杏が一枚の大きな絵のよう

風が吹くたび

朝の掃除の大変ばかりを考えてしまう

金もひととしての信用も

社会的立場も加齢臭もないおっさんだ









自由詩 加齢臭もない Copyright 吉岡ペペロ 2016-12-12 20:57:29
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