惑乱(-0)
由比良 倖

(-0)

一日 の終わりを 4つに 刻み
私が 無感覚の なかに 解きはなった夜
                  は
      ?  朝を迎えることはなく
     るの  そ
     い   れ
     に   を弔う存在は
  私はここ        静止を振
                 り
      惑   (喘ぎ)   切
   な  乱        ≫ れずに
   ん  される遠い遠い  白   。
   て           空   。
   音無しい涙なんだろう  ≪   。

夜がこぼれていく、
誰かがわたしに答えようとしている

     答え、空はおとなしく、
     わたしは年齢を もたない

夜がこぼれていく、朝が感応しようと
         わたしはそこに
         限りなく小さな
         句点を打ちます

わたしがこの夜に在すること、
それは明日には小さな
限りなく小さな
悲しみとなって、
白に消えてしまうでしょう

    空の白に
    わたしの無駄は
    遠い空の 虚数となって
    私の夜の不確かな
    微かな不在の
    証明とはならないでしょう
    鳴る 鼓動が
    確かに遠く 鳴っていく

(-0)


自由詩 惑乱(-0) Copyright 由比良 倖 2016-11-26 21:05:06
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