おもいあと
Monk


 
わたしのせなかというものを
つくっていただけるのであれば

どうか車輪の跡を忘れずに

しあがりのまえに
たっぷりと日干ししたものに
あなたというものを
ペダルにのせて
しっかりときざんでください

お顔をみることはないのでしょう
けれども ふと
うつぶせに鉢植えを眺めるようなときにも
せなかのあたりに
 
おもい

と咳こむような
そんなしるしがあればと思うのです
 


自由詩 おもいあと Copyright Monk 2003-11-13 23:49:53
notebook Home 戻る