上から見てる
日々野いずる
ひとり
空を見上げているのは
雑踏の中私だけだったから
やっぱり
一人ぼっちなんだと思ったのよ
それはBBQをしている河川敷の人たちを
一人橋の上から見つめている
ようなそんなもの
ただの気鬱を持ち出して
その気持ちばかりで
川が氾濫して流されてしまえばいいのになんて思って
想像で全部を無かった事にした
それが心のさみしさで 貧しさ
私は鈍くて馬鹿なままで
だあれの気持ちも分からないまま
ずうっと一人橋から下を眺めている
そして
橋の下で寝ている人に
勝手な同情をして
自分を慰めて
それで偉くなったつもりなの