上から見てる
日々野いずる

ひとり
空を見上げているのは
雑踏の中私だけだったから
やっぱり
一人ぼっちなんだと思ったのよ

それはBBQをしている河川敷の人たちを
一人橋の上から見つめている
ようなそんなもの
ただの気鬱を持ち出して
その気持ちばかりで
川が氾濫して流されてしまえばいいのになんて思って
想像で全部を無かった事にした

それが心のさみしさで 貧しさ
私は鈍くて馬鹿なままで
だあれの気持ちも分からないまま
ずうっと一人橋から下を眺めている

そして
橋の下で寝ている人に
勝手な同情をして
自分を慰めて
それで偉くなったつもりなの



自由詩 上から見てる Copyright 日々野いずる 2016-11-08 14:19:43
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