東京 #3
もっぷ

雪を待つ私の
胸元にはロケット
合金が一瞬で物語る
季節の走馬灯のように
大好きな白いアネモネが
十月に殉じたことを
解放されたね
そっとささやいて悼む
風のなかあんなにも自在だった花を想い
やはり白だ、そう思う



自由詩 東京 #3 Copyright もっぷ 2016-11-05 09:34:49
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