秋の日に
レタス


男の骨は逞しく
女の血は真紅だった

どんなに抱きしめても
どんなにエクスタシーを感じても

そこには深い河が
二人の間に流れている

紅葉の季節に出逢い
花火のあがる夕べに別れたのは
桜の咲いた日の約束だった

別れてしまうのが怖い
できるのなら
そっと
そっと
君を抱き締めたかった

旅立つことが怖いのも
二人が生まれた時に決まった事だ

そしてまた紅葉の京都に出かけ
恋の予感を探す


自由詩 秋の日に Copyright レタス 2016-10-31 17:36:12
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