『どんな日が来ても』
葉月 祐



少しだけ遠退いた
あまりにも幸せすぎた日々と
ゼロ距離すら保つ事無く
自分の聖域を荒らしていく 日常


昨日は何も無い良い一日で
今日はあれこれあったけど良い日だった


喜怒哀楽のメリハリって
日々を彩る最高の絵の具で
どんな絵画でも描けるんじゃないかと
不思議な高ぶりさえ感じてしまう


時には他人の言葉に
深手を負い
心の奥底の味を
確かめる日もあり
また時には虹の根を見つけて
空の真ん中まで
のぼれる時もある


片方だけでは
日々は成り立たない
人生は
一色だけでは退屈だ
複数色 混じり合って
一緒くた
のち、カオスの世界色


迷ったなら
そこに涙を流してごらんよ
またクリアーな色に戻って
ほら いちから始められるだろう


夜が終わり 朝が始まる様に
君が眠りから目覚める様に


リセットボタンは無くても
僕たちは そうする事が出来ると
始めから どこかでわかっている


どんな最悪な一日に襲われても
大丈夫さ
ただそれだけを 言いたかった様なものだ




自由詩 『どんな日が来ても』 Copyright 葉月 祐 2016-10-25 17:12:36
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