送受信に見る光景
不老産兄弟
その言葉の向かう直線の上に
その声の落ちてくるはずの場所に
ミットを構えた僕は腰を下ろしてずっと待っているのに
いつでもあなた以外から放出された
屈折した光線だけがこの胸をウチュウ
に拡がりすべて即死する
まぶたの裏側で
例え悲哀な瞬間をもたらそうとも
あなたがこちらを向いて
あきらめの唇を震わせてくれるだけで
シナプスの軋轢を打破するのに十分な動機となる
左右に振れながら
Uの惑星を今すべるようにぬけていく
ソリだ
自由詩
送受信に見る光景
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不老産兄弟
2005-03-02 14:14:15
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