九月の砂浜
夏川ゆう

夏は遠ざかるばかり

振り返ればやっぱり夏は短くて
夢のような日々だった

九月の砂浜に残る足跡
勢いをなくした陽差しを浴びる

心はまだ夏模様

朝と夜は涼しい
涼しさは寒さに変わる

安らぎをくれる波の音
どの季節でも安らぎをくれる

九月は夏と秋の半々

色褪せた景色が
色濃い景色に
変わろうとしている

九月の砂浜は人が疎ら
ゆったり気分にさせる静けさ


自由詩 九月の砂浜 Copyright 夏川ゆう 2016-09-30 05:10:25
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