ありふれた平凡な一日
坂本瞳子

ふらり
ふらふらと
目的もなく
街をさまよう

烏に慄き
野良犬に脅され
飼い猫に見下され

それでもあるき続ける

すれ違う人は
挨拶どころか
笑顔もくれない

風が吹き抜けていく
雨に降られないだけマシ

そんな平日の午後は
曇り空


自由詩 ありふれた平凡な一日 Copyright 坂本瞳子 2016-09-29 15:25:23
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