no meaning only cheese
もっぷ

キルトケットを被って丸くなっているといつも聴こえてくる
  おやすみ小鳥
ほっとして意識が遠のいてゆく

ひかりを感じて目を開けるといつも聴こえてくる
  おはよう小鳥
生きている私を肯定し得る唯一の

つくり話のなかだけの私の家族 の誰かの声は
実在した父にも似ていない
けれど否定しないでほしい約束してほしい
この話に耳を傾けるだけにして それ以上の何もしないでほしい

お願い壊さないでほしい
、九月十七日。



自由詩 no meaning only cheese Copyright もっぷ 2016-09-17 23:45:59
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