新大橋の西日の中で
番田
隅田川に出かけたのは友人と土曜日のことだった
時々コーヒーの中を見つめていると
行きたくなる場所は静かで
晴れていて穏やかな日だった
首都高が通る曇り空の風景
その少し変わった
ノスタルジックな撮影が行われた ロンバケの
ビルやマンションの西日に面した 彼がいた窓
この地で見ていた窓を 真冬にも 私は
クラゲが見える 漂う水面の中の 下の
高架橋の道を
いつも私はダウンジャケットを着て歩いていたっけ
アートギャラリーに行く目的の私たちは
やがて別れたけれど 喧噪の中で飲みたい
何か食べたいと思う 来週は
そして手を振って暗闇に消えた