ふるる

海辺に打ち上げられたクラゲを見ましたね
巨人のコンタクトレンズと言うので
笑いました

疲れて適当に入った居酒屋で
出てきた器がどれも美しいので
しばらくおとなしくなった私たち
でした

窓からの夕焼けが
恐ろしいほど赤い
思わずあなたを呼びました
カメラを片手に
もう片方で頭をなぜてくれました

夜店ですくった金魚
水槽にビー玉やシーグラスを入れて
この角度が一番いやこっちかもと
子供のようでした

私が作った料理も
干した布団の匂いも
あなたのコメントが添えられると
まるで違う世界のもの

あなたが眉をひそめる
あなたが物語を書く
あなたがうなされる
あなたが誰かに
恋をする

気持ちや
感情が
ゆらゆらと
一つ所に落ち着かない

まるで旅のようでした

あなたとの
生活は




自由詩Copyright ふるる 2016-09-09 20:21:15
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