揺籃の響(改訂)
ひだかたけし

宇ノ喉 、歌う光矢 、コトバ木霊 、 界開く
 
[木漏れ陽は今日も濃い陰影を石畳に形造り]

宙ノ腹 、波打つ 、ウネリ流動 、 螺旋旋回

[竹林の緑は奥へ奥へと広がり垂直に暗まり]

世ノ尺 、硬直 、忙しく 、五感の縛り

[垂直に眩み閃光走る己の内に微睡む宇宙]

蝉ノ複眼 、 光輝緑 、 凝視一点 、 残照射抜く


自由詩 揺籃の響(改訂) Copyright ひだかたけし 2016-09-03 15:00:43
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