かわいい君

襟付きシャツが欲しいのよ
水玉 チェックにシマシマ模様
柄ものばっかり揃えちゃう

シカクにマンマル オハナもいいかも
変わったボタンもときめきます

ちょこっと刺繍は見つけてはにかむ
僕のこころを突いてくる

誰かと被っちゃ嫌なんて思ってないけど
そりゃやっぱ目を引くものは至高だよ

僕の両手がフックなら君たち
みーんな引っさげて
かわいい かわいい 褒め続けたい
だけどフックじゃないからさ
1人選んで纏うんだ
かわいいかわいい君たちの
中からたったひとりだけ。

みんなみんな魅力的 自分の良いとこ
分かってて やんわり主張してきてさ

僕なんかが着て大丈夫?
かわいさ半減しちゃわない?
君は自信に満ち溢れ 挙動不審な僕に言う

心配しないで 今だけは
私を纏う今だけは
あなたは違うあなたなの。
私があなたを引き立てる
あなたは私を着こなすの。
着せられてるんじゃ、だめなのよ

僕は自信に満ち溢れ 周りの人に見せつける
俺が着るから似合うんだ
…そんなかっこいいこといえないけれど
誰よりも君を大切に
大事に纏うよ ありがとう。

僕らは舐めるように君たちをみるけど
君たちも実は値踏みしてる
着る人間を選んでるんだ
だからあなたも自信を持って。
あなたは沢山いるヒトの中から
あなたがいいの、と選ばれた
想いが通じたもの同士、引き立て合って
行こうじゃないか





自由詩 かわいい君 Copyright  2016-09-03 06:10:35
notebook Home 戻る  過去 未来