母音響き愛ー2
ひだかたけし
偶然に偶然が重なり必然となり、
わたしの中にあなたが
入って来た
束の間のこと、
わたしはあなたという人を
その懊悩、その優しさ、その臆病さを
生々しく生き体験した
一つの運命として掴み取り
あなたを生きた
ァァァォィィァ
あァなァたァおォいィきィたァ
残響木霊は鳴り止まず
青い
あ 愛
いい
おお
愛 青
いい
愛青
い い
おお
ああ
愛 い
おお
母音残響が微か意味成しながら
言葉の木霊 ・ 在るあなた
巨大な沈黙宙宇から
懐かしく降りしきる降り注ぐ
不断に淀みなく透明に、愛の理念で現を充たし。
ー今日の壮大な夕暮れと全ての愛する人々へ