月末
もっぷ

決まった額面の配分に狼狽えて
冷や汗が出て来た から
雑貨のコーナーを見て頭を冷やそうと
綺麗な舶来のポストカード とか
大好きな粉引の器とか
アンティークのあるいはヴィンテージの
あるいは

すこしおさまりまた 食品棚に戻る
冷静に冷静に、失敗できないよと
慎重になればなるほどに
深刻にもなってきて
結局はあきらめて熱中症には逆らわず ポカリ

配分に狂いが生じてまた一から
だけどこれはもうだめだと
足が勝手に、マーケットから
一歩出ると店員さんが閉店の準備に取り掛かってると気づき目の前が真っ暗になる凄く単純な理屈
をどこかに矛盾を覚えながらも想い描き過ごす月末、下町の部屋。



自由詩 月末 Copyright もっぷ 2016-08-28 20:47:13
notebook Home 戻る