記憶の化石
st

時が止まったままの   記憶の片隅には
初恋の思い出が     いっぱいつまっていて
ときどきあの人の    あの時の顔が浮かんでくる

青春の忘れられない   出来事が
昨日のように      よみがえり
せつなくなる

覚えたくても      覚えられないこともある
なのにどうして消えない 消せない記憶が
こころに大きく     ひろがるのか

記憶が化石のように   かたまって
永遠の時を       生きてゆく


自由詩 記憶の化石 Copyright st 2016-08-19 16:05:12
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