終わってしまった恋   
st

        終わってしまった恋   

終わってしまった恋なのに     こころよりからだが覚えてる
朝起きるたびに手を伸ばすのは   きみがいるはずのところ

コーヒーカップを無意識に     2つ手に取るのはなぜ?
きみのいない部屋なのに      きみの好きな花がある
玄関のきみのスリッパが      なぜまだのこっているの?

からだが忘れてくれるのは     いったいいつになるだろう
でもそんな時は永久に       こなくてもいい


        僕の居場所

僕らの宇宙は       広がっているけど  
僕の居場所は       この狭い部屋だけ

いつかきみと       暮らしたいけど
はかない夢と       あきらめる

この空間に        愛は育たない
どうすればいいのか    わからない

時はどんどん       すぎてゆく
きみはどんどん      はなれてゆく
 


自由詩 終わってしまった恋    Copyright st 2016-08-06 10:17:51
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