夏のさかりに
st

        真夏

真夏がきた       とうとうきてしまった
極暑の夏は       きらいだ
梅雨ぞらのほうが    まだましだ

動物園の白くまが    あえいでいる
ペンギンたちも     たいへんだ
イヌやネコは      毛皮がじゃまだ    
うるさいセミたちだけが よろこんでいる 
 
太陽と海が輝いて     とうとうきてしまった
真夏がきた        きてしまった


        カンカン照り

待っている     カンカン照りの夏がすぎるのを
秋が恋しくて    しかたのない鳥たちが
水辺にあつまり   やけつくような空をみあげる

水浴びのあとは   ただ木陰でやすむだけ
ふきぬける風だけが すずしさをはこび 
ため息をつきながら 待っている
 
カンカン照りの夏がすぎるのを
    
 
   銀河

膨張するこの銀河を   この目で見る事はできない
だがすべての星が    ロケットよりはやく動いている
地球も月も太陽も    動いている
銀河もすべて      動いている

宇宙が果てしなく    膨張している
ダークエネルギーが   加速の原因だ
それは神のみぞ知る   未知のエネルギー
宇宙の7割を占める    暗黒のエネルギー
それはもしかして    神のエネルギーかもしれない


自由詩 夏のさかりに Copyright st 2016-07-24 07:31:07
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