夜景
ひだかたけし

キャベツ千切りサクサクサクサク鳴りませら
したら意識、
奥まってゆく、 だんだんと
深まってゆく、 ゆっくりと
開いてゆく闇、 漆黒の
隙間隙間に優しい顔顔顔光り輝く
から
いっそも一度、飛び込んでミヨウ
かしら

(俺は生まれ落ちるその瞬間、
ブーメランを思いっ切り投げた
それが今周回して返って来てるんよ)

お寺の鐘グゥワーングゥワーン響きませら
したら意識、
一音と成り
あら、まな板の上
踊っている。


自由詩 夜景 Copyright ひだかたけし 2016-07-18 22:19:06
notebook Home 戻る