子犬の歌
梅昆布茶

たぶん20代のころ東横線都立大学にあった中古レコード店「ハンター」あたりでみつけただろうシングル盤。

1994年に没したハリー・ニルソンの曲。
ジャケットとあいまってとてもキュートな埋もれた名曲だと思うのだ。
いささか古めかしいラグタイム風とでもいうのかあたたかい響きのピアノをバックに
ニルソンのせつないけれど飄々とした歌いぶりが好きだった。

The Puppy Song

もし子犬を飼えるなら

僕はとっても幸運さ

だって仲間ができるんだよ

僕といっしょにお茶してくれる仲間がさ

僕と子犬はいつでもいっしょ

気にしないよ

人ごみは避けるから

「犬はお断り!」って看板を出すような人たちはね

ああ、この子は絶対に僕を噛んだりしないさ


夢は願いにすぎない

そして願いは、かなえたいと願う夢でしかない


もし人生をわかちあえる友達がいたならば

月の光をともにあびて浜辺を散歩するんだ

僕と友達はいつでもいっしょ

気にしないよ

人ごみは避けるから

「友達はお断り!」っていうふうな料簡の人たちはね

生きているだけで幸せさ

いっしょにいるだけで楽しいんだ


夢は願いにすぎない

そして願いは、かなえたいと願う夢でしかない



散文(批評随筆小説等) 子犬の歌 Copyright 梅昆布茶 2016-07-13 20:31:26
notebook Home 戻る  過去 未来