知られたりしない朝
DFW



かすんだ てのひらに 唇
揺ら



指をつれて
濁る朝

 
わしづかみにされた
習性が
ひどく充血したかれの眼を
せめたてる



知られたりはしない朝の屋根に積みかさなる
光群と Tシャツの
化石


ないものを隠そうとする
わたしは
わたしの
代わりの声を待つ



まだ顔 半分で





自由詩 知られたりしない朝 Copyright DFW  2016-07-02 17:24:23
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