自戒(七)
信天翁

 眉間(みけん)に皺をよせあつめ
     浅い吐息をくりかえす
    卒寿となったお独りさん

     時々刻々にながれゆく
    素朴な四次元は渦のなか
  気にこだわって うずくまり
血にとらわれて うろたえている

     あぁあ そんなことで
    はたして はるかな国へ
      軟着陸できるかなぁ


自由詩 自戒(七) Copyright 信天翁 2016-06-26 14:15:57
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