バジルとミント
opus

バジルとミントは
一卵性双生児で
SEXをする

バジルは男の子で
ミントは女の子
バジルとミントはそっくりで
2人ともとても美しい

バジルが女装すると
ミントそっくり
ミントに言い寄る男たちを
女装したバジルが誘惑して
ひどい格好をさせて
(目隠ししたり、猿轡したり、
ロープで縛ったり、
ケツの穴に蝋燭をぶち込んで
火をつけて)
写真を撮って
「おっさん、キモイねー」
後はゆすって
金を奪う

バジルはその金で
花束を買う
花束をミントにあげる
ミントはそれを
部屋に飾る
ミントの部屋はバジルのあげた
花で一杯
バジルはにっこり笑顔

夜になると
バジルはミントを抱く
ミントの口に舌を入れる
ダラと垂れる唾液をゆびですくって舐める

そして、
ミントが自殺する
花に囲まれて
糞尿を垂らして
「何て醜いんだろう」
バジルはそう思うと
生きるのがどうでもよくなって
自分の首筋を
包丁で切り裂いた

吹き出る血が床に舞い散る
「何て美しいんだろう」
そう思うと同時に
何でこんな事してしまったのだろう
「僕は僕なのに」

バジルは
ひどく死ぬのが怖くなり
助けを求めて絶叫するが
そこには体だけのミントしか
いないのだった


自由詩 バジルとミント Copyright opus 2016-06-25 14:45:43
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