ミナト 螢

終わらぬ夜に氷を浮かべ
ウイスキーを探る指先が
膜の上を滑るようになぞり
飲み干してしまう液体の色

薄暗い照明のせいで
味は苦かったとしか言えずに
転げ回る夏の大車輪が
朝になっても残り火を抱く


自由詩Copyright ミナト 螢 2016-06-23 19:45:49
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