冷水
Lucy
いきなり冷水を浴びせられ
置かれた境遇に気づく
昨日まで笑いあっていた人々が
一歩退く
仕方無い
自分はそちら側でなくて良かったと
誰もが胸を撫で下ろしている
私に向けられる
さりげない眼差し
こちら側には誰もいない
1人濡れたまま凍りつく私に
誰も近づかない
私は既に人ではない
昨日までは
あなた方と同じ側にいて
誰かに冷水を浴びせていた
自由詩
冷水
Copyright
Lucy
2016-06-18 07:30:40