鳴神月(三)
信天翁

    愛犬が吠えたてるなか
        東隣りからは
  車庫シヤッターの上昇音が
        西隣りからは
     二階雨戸の開放音が
平和なかぜとひかりを包みこみ
  梅雨の隙間をかいくぐって
      広場のみどりをも
         ひんやりと
     萌えあがらせている


自由詩 鳴神月(三) Copyright 信天翁 2016-06-10 13:10:22
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