放熱
草野春心



  サルビアの陽射しへ
  うつむいた頸がいろどる
  あなたが放つすみれ柄の微熱
  この愛しさと出会うために
  幾度自らをなげうってもいい
  振りむいた睫毛に弾む、
  美しい薔薇いろの雨
  



自由詩 放熱 Copyright 草野春心 2016-06-05 09:52:10
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春心恋歌